日本舞踊と日舞の違い 流派とは何か

「日本舞踊」と「日舞」は同じものか、流派とは何か、家元制度とはどういう仕組みか——日本舞踊に興味を持ち始めた方がまず疑問に思うことをまとめて解説します。

日本舞踊と日舞はどう使われるか

「日舞(にちぶ)」は「日本舞踊」の略称です。意味は同じです。

正式な場・文章・舞踊の世界では「日本舞踊」が使われます。稽古の現場・日常会話では「日舞」と省略されることが多く、業界内では当たり前のように使われる言葉です。

英語での呼び方は「Japanese Classical Dance」が最も一般的です。

流派とは何か

七々扇流日本舞踊の舞台で、古典作品「乗合船」を複数名で演じている様子

七々扇流では、代々受け継がれてきた古典の型と舞台表現を、現在の稽古へとつなげています。

日本舞踊には多数の「流派」があります。流派とは、独自の技法・演目・美意識を持つ舞踊の系統のことです。

主な流派としては、花柳流・藤間流・若柳流・西川流・坂東流などが知られていますが、全国には大小合わせて数百の流派が存在します。それぞれの流派は、創流者から代々受け継がれた「型」を中心に、稽古体系を持っています。

流派が異なると、同じ演目でも手の形・足の運び・音楽との合わせ方が変わることがあります。どちらが正しいということではなく、それぞれの流派の解釈と美意識があるということです。

流派を選ぶ際に重要なのは、「その流派の稽古を受けてみて、自分に合うと感じるか」です。有名流派が必ずしも自分に合うとは限りません。

家元制度とは何か

流派は「家元(いえもと)」を頂点とする制度によって運営されています。家元とは、流派の技術・解釈・権限の最上位に位置する存在です。

家元は流派の「型」の正統な継承者であり、演目の制定・門弟の認定・師範免許の発行などを担います。弟子は家元から直接、または認定を受けた師範から教えを受けます。

家元制度は日本の伝統芸能全般(茶道・華道・能楽など)に見られる仕組みで、技術の正確な継承と流派の統一性を保つ役割を果たしています。

七々扇流の歴史

七々扇流は1859年(安政6年)、横浜開港と同じ年に創流した日本舞踊の流派です。横浜という土地と深く結びつき、現在まで五世にわたって継承されてきました。

流派の歴史・成り立ちについては、七々扇流の歴史ページに詳しく記載しています。

五世家元・七々扇花瑞王のプロフィールはこちらをご覧ください。

初心者は流派をどう選べばよいか

初めて日本舞踊を学ぶ方にとって、流派選びはそれほど難しく考える必要はありません。まずは「通いやすい場所にある教室」「体験してみて雰囲気が合う教室」を選ぶことが最も現実的な基準です。

稽古を重ねていくうちに、流派の特徴や他流派との違いが自然と見えてきます。最初から流派を比較研究するよりも、まず一つの流派の稽古を丁寧に積み重ねることが、上達への近道です。

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よくある質問

流派が違うと何が変わりますか?

同じ演目でも、型(手の形・足の運び・目線など)や音楽との合わせ方が流派によって異なります。どちらが正しいというものではなく、それぞれの流派の解釈と美意識があります。

家元が主宰する教室で学ぶことはできますか?

七々扇流では、五世家元・七々扇花瑞王が主宰し、家元・師範が直接ご指導します。家元の指導体系のもとで学べる環境は、七々扇流の大きな特徴のひとつです。

流派を途中で変えることはできますか?

技術的には問題ありません。流派が違っても同じ日本舞踊ですから、型を学び直せばよいだけのことです。ただ、狭い世界です。かつては流派を移ることがあまり好まれませんでした。そのため「最初にどの先生に就くか」が重要だと言われてきました。現在はどの流派も体験の機会を設けています。まずはご自身に合う教室を選んでください。


関連記事:七々扇流の歴史 / 家元プロフィール / 日本舞踊とは何か

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